号泣する準備はできていた、フィッシュスープ

 はじめましてこんにちは、”わたしのおさしみ”と申します。先日フランスに旅行しました。

 

 みなさんは江國香織という作家さんをご存じでしょうか?『きらきらひかる』などで有名な作家さんで、翻訳家さんとしても活動なさってます。わたしは彼女の短編集が好きで、そのなかでも『号泣する準備はできていた』という作品が特に好きで、作中にでてくるとあるスープを飲んでみたいと思っていたところ、なんと今回のフランス旅行で想像通りのスープに出会えました!

 

 私はなつきを、いつかパリに連れていきたいと思っている。パリで、きょうみたいに寒い冬の夜に、濃く熱いフィッシュスープをのませたいと思っている。海の底にいる動物たちの生命そのものみたいな味のする、さまざまな香辛料の風味のまざりあった、骨にまでじんと染み渡るフィッシュスープだ。

(中略)これを体に収めれば強くなれるわ、と、私はなつきに言うだろう。とてもほんとうとは思えない、と思うくらいかなしい目にあったとき、フィッシュスープをのんだことがある人は強いの。海の底にいる動物たちに護られているんだから、と。

                                   〜江國香織・号泣する準備はできていた より引用〜

 

 

これがわたしの出会ったフィッシュスープとメインのエイです。

 実はわたしがこのスープを飲んだのはパリではなくトレ・ポールという場所なのですが、文章を読んだときに思い浮かべた味や色そのままのスープでした。文章が巧みとはきっとこういうことなのですね。またいつか訪れたいものです。

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